酒を飲まない旅

旅記録の間にちょっと休憩。
酒のない旅はもう何回目だろう。
断酒も９００日を超えるとそれが当たり前になりすぎて、酒のことすら忘れてしまっている。
何度も言うが酒のない生活が心地よすぎてもうあの時に戻りたくないというのが本音。
私の中では酒というものが最初から無かったかのように今では生活している。

酒が無い旅を初めてした時、楽しめるのかな、飲んじゃったりしないよなと不安とちょっとの楽しみを感じたのを思い出す。

思い出せば、冷蔵庫の中にビールが入っているサービスがあったり。
昔ならラッキーっと思って喜んで飲んでたのに。
初めての旅は同じ空間に酒があることに恐怖を覚えたね。魔が差して飲んでしまわないかと。
本音は、大きなお世話なサービスだなぁと思っていた。
というのも断酒を初めてから酒を避けて過ごしていたから。
店の中の酒コーナーも近寄らないし視界に酒を入れないほどだったから。
それくらいしなければうっかり飲んでしまうかも、という自分への戒めだった。
リスクのあるところには近寄らない、それくらいしなきゃやめられないと思ってた。
お手軽に快感を味わえるものを簡単に断ち切れるわけないと思ってたし。
そんな感じだったので、私が寝ている目の前の冷蔵庫にビールがある！っと思うだけで、気が引き締まった。

あと、夜ご飯を食べるところが酒場が多いなーっと客観的に見れるようになった。
私はご飯だけでいいのになぁと。

そんな事を思い出しながら今では酒が無い生活が気持ちよく無駄がないのでとても気に入っている。
成人した頃から酒を飲むのが楽しみで居た自分が嘘みたいに。
そんなことを思う人生があるなんて、断酒を続けてよかったと思う。
もう一度人生をやり直せるなら酒なんて飲まない。
その方が色々と効率がいいからね。

旅をしながら酒を飲んでたら早寝早起きもできない。
美味しいお料理も酒で台無しになって味もわからない。分かってるのは最初だけ。
きれいな景色もスタッフの方のおもてなしの心も、シラフだから心の奥まで染み渡り記憶も色鮮やかに残る。
こういういい時間を過ごすとやはり酒は必要なかったんだと改めて思う。
酒があると無駄が多いからね（笑

ふと、酒のない旅について振り返ってみた。
酒がないだけで酒にしばられない時間が過ごせること、思い出も色鮮やかに残ること、パートナーとの喧嘩も減ること。
断酒のありがたさが身にしみる近頃でした。